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私の師走

日吉通信(H20年12月25日)
今年もあと残り僅かとなってしまいましたね。世界的な金融危機の嵐が日本にも大津波の様に押し寄せてきています。当初評論家によると我が国への影響は比較的小さいとの話でしたが、とんでもない事態に陥ってしまいました。各国から届いた今年のクリスマスカードを見ると、どこも不況は大変深刻な様です。昔仕事をした南アフリカのコロンバス社(世界的規模のステンレスメーカー)は年末年始にかけて3週間にわたり完全に工場を閉鎖し全従業員を自宅待機させるそうで、カードをくれた友人も会社や自分の将来を大変心配しておりました。
ドイツのテイッセン/クルップ・ステンレス社も年末から6週間の操業中止に入るそうで日本のはるか上を行くドラスティックな減産対策がとられている様です。
海外企業のドライさは周知の事実ですが、最近の日本を代表する大企業のなりふり構わない非情なやり方を見ていると強い憤りを感じてしまいます。たとえ正規雇用の従業員でなくとも“同じ釜の飯”を食べている仲間をいとも簡単に年の瀬の寒風の中に追い出して本当に良いものなのでしょうか? 昔社内教育で、日本経済の目覚しい発展の原動力は“経営家族主義”で、その根幹は①終身雇用②年功序列③企業内組合の三つであると教わりました。無論これを現在のグローバル化した経営環境や雇用形態の重層化などを考慮せずに論ずる事が出来ぬくらい分かっていますが、今の経営者には企業の社会的責任を第一に慮る姿勢が見えないのは本当に悲しい事だと思います。苦しい時はお互い乏しい糧を分け合い春が来るまでじっと耐え忍ぶ連帯意識こそ日本人の最優先させるべき精神であると思うのですが・・・。

<あなご飯「左可井」>
師走に鎌倉を訪れるのは年中行事となってしまいましたが、今年も先週出かけてきました。いつもは古都の鮮やかな紅葉,黄葉を愛でるのが目的なのですが、今回はグルメも加わった小さな旅となりました。
前々から浄明寺の近くに噂の“あなご”の店「左可井」がある事は知っておりました。
家内はあなごが大好物で、呉に住んでいた頃は良く新鮮なあなごを手に入れてはあなご丼をつくってくれました。瀬戸内には有名なあなご料理の店が多く、よく二人で宮島口の「うえの」とか、山口県周防大島の「さかえ寿司」など長距離の食べ歩きドライブを楽しんだものです。
「左可井」は鎌倉では良く見られる一般の民家をそのまま使った小さな食事処でした。ウナギの調理方法が関東と関西で違うように、ここのあなご重も蒸してありましたが、関西とはまた違った味わいでなかなか美味だと思いました。ウイークディだったため店内もあまり混んでおらず、大半はご婦人方のグループでしたが庭の秋の風情を楽しみながら皆さんゆっくり食事しておられました。
食事後浄明寺境内を散策したのですが、抜けるような青空の下、落ち葉を踏みながら静かに初冬の冷気に触れる時、ストレスから完全に解放された心地を味わう事が出来ました。
Blue_sky_at_kamakura
写真:晩秋の風景(浄明寺/鎌倉)
<今年を振返って>
今年も山下公園そばの県民ホールへ友人夫婦と横響の「第九」を聴きに行きました。600名を超える市民の大合唱にはいつもながらその迫力に圧倒されてしまいます。横響の「第九」は我々夫婦にとって一年を締め括る欠かせない行事になってしまいました。
Ninth_symphony_2008
写真:横響の「第九」(山下公園・県民ホール)
振り返って見ると今年は我々にとって若干不完全燃焼の年であった様に思います。
その理由は年前半の家内の二度にわたる白内障手術、さらに年後半には父の二度の入院が重なりました。また長男の事務所に勤務していた女性が家庭の事情で3月に退職したためその後現在までずっと私一人で頑張らざるを得なくなり休みが取り辛かった事情などもありました。
そんな訳で予定していた海外旅行など長期の休暇がとれなかった点や、隣の両親の様子にこれまで以上の注意が必要になった事などありなかなか新しい事をする気持ちになれませんでした。幸い両親の健康も最近では順調に推移しており、事務所の方も新しい職員が1月より来てくれる事が決まりましたので、来年はきっと今年より充実した年に出来るのではと期待しているところです。
皆さん今年も大変お世話になりました。来年も何卒宜しくお願いいたします。どうか良いお年をお迎え下さい。
おわり

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