海外よりの手紙
日吉通信(H20年9月25日)
ようやく秋らしい爽やかな時候を迎えましたね。
ただ米国発の世界的な金融危機や国内の深刻な医療,年金問題などを矢継ぎ早に見せつけられると将来に一抹の不安を覚えてしまいます。
父が退院して3ヶ月が経過しましたが、お蔭様で秋の到来と共に体力,気力とも少しづつ以前の状態に戻りつつあります。そんな訳で最近では気分転換に短時間ですが夫婦で外に出かける事も出来るようになりました。
この月末には国慶節の休暇を利用して次男夫婦一行が中国・広州より来訪する予定です。
のんびりと日本の休日を楽しんで欲しいと願っています。
<近郊のドライブ>
今月は急に思い立って横須賀の“三笠公園”と富士山麓(静岡県富士宮市)にある“白糸の滝”へ半日ドライブに行ってきました。
横須賀は我が心の故郷である呉市と同じ旧軍港で、以前から一度訪れてみたいところでした。近場なのでいつでも行けるとの思いから延び延びになっていたのですが、久し振りに海を見てみたいとの想いにかられ出かけたものです。
残念ながら横須賀は大都会で呉のイメージを期待する方が無理でしたが、記念艦「三笠」の勇姿は江田島にある旧海軍兵学校の持つ雰囲気と相通ずるものがあり郷愁を覚えた次第です。

写真:記念艦「三笠」(横須賀市)
“白糸の滝”は昨年片品村のペンションで同宿した人から強く勧められ、機会があれば是非訪れてみたいと思っていた名所の一つでした。
場所は富士五湖の一つ本栖湖の南方にあり、一帯は朝霧高原と呼ばれています。思いのほかスケールが大きく美しくかつ繊細な名滝で、一帯に漂う冷気とマイナスイオンに心身のストレスが完全に解き放たれる様な気持ちを味わいました。その後富士五湖を巡りながら帰途についたのですが、高原は既に秋の風情で一面のススキが夕日に映えて実に見事でした。

写真:白糸の滝(静岡県富士宮市)
<海外よりの手紙>
現役時代、年末には海外へ30通以上のグリーテイングカードを出していたのですが、賀状とは違って手書きせねばならず精神的には結構負担になっていました。
リタイアした昨今では交換するカードの数も10通を割ってしまいましたが、現在の相手の方たちとは年に数回はお互いに近況を知らせあう密度の濃い関係が続いています。ドイツ,デンマーク,スペイン,南アフリカなどの国々の友人達ですが、いずれもかって夫婦同士での付き合いがありお互いの家庭の事情も良く知り合った間柄です。
便りは主に航空便が中心ですが、中にはEmailやFAX主体の人もいます。
先日南アフリカの友人より近況を知らせる便りと写真(Email)を貰いました。
彼は私の南アフリカ技術指導先の会社の担当窓口で熱延設備建設の責任者(課長クラス)の優秀な技術者(当時40歳前)でした。
彼はしばしば日新チームの現場事務所にある私の部屋を訪ね雑談して行きました。私はいつも日本から持込んだドリップコーヒーを入れてあげたのですが、南アフリカでは一般にインスタントコーヒーしか手に入らないためか、香り高い本格的なコーヒーが飲めるのをいつも楽しみにしていた風でした。
彼とは仕事の考え方だけでなく、お互い地球の裏側で育った人間とは思われないほど価値観や気心が良く合い現地滞在中とても親しくなりました。
奥さんも気さくな方で家には二人の年頃の娘さんがおられ、我々夫婦で何度か郊外にある氏の邸宅を訪ねたのですが、北向き(北半球の南向き)の広い部屋にはセンスの良い手芸品があちこちに飾られ、手芸に目の無い家内は痛く感銘を受けた様でした。
彼とは別れてから10年以上の歳月が流れましたが、Emailによる交流は現在も続いており昨年来の便りには、いつも可愛い孫娘さんの写真が必ず添付されておりもうメロメロの様です。
遠い将来彼等と再会できるチャンスが訪れればと願っていますが、欧米などと違い地理的にもなかなか難しいだろうと思っています。
たとえ手紙だけでもお互いの近況を知らせあえる友人を海外に何人か持っている事は我が人生にとって素晴らしい財産だと考えています。私の場合は仕事を通じてこの様なチャンスを手に入れたわけですが、今後もこの友人たちを大切に交流をさらに深めて行く所存です。
おわり
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